埼玉平成のストロングポイントを組織力と運動量で封じた立教新座が4-2で勝利

立教新座イレブン

 10月23日、第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選3回戦が行われ、立教新座埼玉平成を下してベスト16進出を決めた。

 4-3-3の布陣で挑んだ立教新座は序盤から堅実に試合を進めていく。同じく4-3-3のシステムを採用する埼玉平成に対してボールを持たれる時間が多くなったが、割り切りって守備のブロックを形成。前線からは連動したプレスでボールを追い回していくと、3列目でボールを奪い回数が増えていく。17分にはFW大塚康生(3年)が左サイドからグラウンダーのクロスを入れると、FW戸祭雄登(3年)が合わせて先制点を奪った。これでリズムを掴むと、28分には右SB三浦航(3年)の折り返しからMF高松大地(3年)がネットを揺らす。一気に畳み掛ける立教新座は手を緩めず、前からボールを奪いにいく。直後の31分にも相手のゴール前でボールを奪うと、最後は高松が難なく決めてリードをさらに広げた。

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 以降も相手にボールを握らせながら、うまく試合を進めた立教新座。しかし、後半は守備が乱れ、埼玉平成の反撃に浴びてしまう。2分に中央を崩され、廣瀬裕翔(2年)にゴールを許す。それでも直後の5分に右サイドでFKを獲得。ゴールから27mほど離れ、角度的にも難しい場所だったが、FW太田裕哉(3年)が相手GKを逆を突く技ありの一撃ですぐさまゴールを奪い返した。

 相手の反撃ムードを断ち切った立教新座は、その後も組織的な守備とショートカウンターで相手を圧倒。60分に再び廣瀬に決められてしまうが、集中力を切らさずに戦う。中盤戦以降は運動量が落ち、足を痙攣させる選手が目立ったが、選手たちは最後まで足を止めない。「プラン通り。前回は相手の圧力に屈して、前から行けなかったので、思い切り行こうと話していた」とは前田和伸監督の言葉。相手のストロングポイントを組織力と運動量で封じた立教新座が4-2で勝利し、3回戦突破を決めた。

▽第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選